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2025.09.16

第10回「塩竈セブンの海の森」活動報告

セブン-イレブン記念財団は、豊かな自然環境の再生やCO₂の削減を目指し、「セブンの森・セブンの海の森」づくり活動を進めています。 今回は6月14日に行われた「塩竈セブンの海の森」の活動をご紹介します。

〈活動報告〉

「塩竈セブンの海の森」活動は、森里川海のつながりを意識した環境の保全・再生や、東日本大震災からの復興を目的として取り組んでいます。2025年6月14日には第10回目の活動を実施し、総勢98名の方にご参加いただきました。

今回の活動では、アマモの花枝の採取や海の生きものの調査を行いました。昨年は採取できなかった花枝が、今年は浅瀬でも確認できるほど成長しており、自然の再生力を実感する機会となりました。さらに、松島湾アマモ場再生会議の方からは「より深い場所では、さらに多くのアマモが繁茂している」との報告もあり、海の環境が少しずつ改善していることが感じられました。

始めに行った生きもの調査では、子どもたちがヤドカリや魚、カニなどを夢中になって観察していました。水族館の方からは希少な海の生きものについて解説があり、参加者は普段なかなか触れることのない海の生態系について学ぶことができました。

海の生きものを観察するために、みんなで引き網を行いました
子どもたちは夢中になって海の中をのぞき込み、生きものを見つけては歓声を上げていました
ヒメイカを見つけました!

その後、潮が引いた浜辺で全員が協力して花枝を採取。細い黄緑色の枝に小さな種が付いたアマモを見つけるのは難しい作業でしたが、時間が経つにつれて次々と発見できるようになりました。

アマモの花枝を採取している様子

採取した花枝は、協力団体によって別の場所で育成され、秋には種まきが行われる予定です。震災前と比べるとアマモ場の回復はまだ道半ばですが、こうした地道な活動が未来の海を育む大切な一歩となっています。参加者からは「また来年も参加したい」「自分たちの手で海を守りたい」といった声も寄せられ、環境保全への意識が着実に広がっていることが感じられました。
今後も、アマモ場の復興と海の生態系の保全に向けて、地域の皆さまと力を合わせて活動を続けてまいります。

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