
セブン-イレブン記念財団は、豊かな自然環境の再生やCO₂の削減を目指し、「セブンの森・セブンの海の森」づくり活動を進めています。 今回は6月21日に行われた「庄内セブンの森」の活動をご紹介します。
〈活動報告〉
「庄内セブンの森」活動は、山形県鶴岡市に位置する都沢湿地において、生物多様性の保全と自然環境の保護を目的にスタートした取り組みです。第1回目となる2025年6月21日の活動では、県内外から総勢153名の方々にご参加いただきました。
活動の開始に先立って、自然学習交流館ほとりあ副館長の上山様より、都沢湿地の成り立ちや、湿地が果たす環境的役割の重要性についてご説明いただきました。また、子どもたちも参加した「庄内セブンの森」の看板の除幕式も行われ、活動のスタートにふさわしいにぎわいとなりました。

当日は好天に恵まれたものの、猛暑となり、熱中症に注意をしながら活動を進めました。参加者は5つのチームに分かれ、草刈りや集草作業、木道の整備、さらに子どもたちを中心とした外来種(ザリガニ)の駆除に取り組みました。
草刈り・集草チームでは、鎌の使い方に注意しながら手際よく作業が行われ、とくに胴長を着て湿地に入ったチームは、足場の悪いなかで互いに声をかけ合い、協力しながら作業を進めていました。暑さのなか、水路に入って身体を冷やす場面も見られました。
木道整備チームは、湿地へと続く通路の基礎づくりを担当。スコップで地面を整え、2人1組で枕木を運んで丁寧に並べることで、活動前は土手だった場所が、美しい木道へと姿を変えました。
子どもたちも大いに活躍し、鎌を使って草を刈ったり、体ほどの草を軽トラックに積み込んだりと、集中力と団結力を発揮する姿が印象的でした。自然の中での体験を通して、学びと成長の時間となった様子がうかがえました。

活動の終わりには、ほとりあ副館長の上山様より次のようなお言葉をいただきました。
「今の日本で自然を守るということは、『壊さない』ことだけでなく、『変わらないこと(=放置)』も大きな課題です。だからこそ、自然と関わり続けるための、持続的な仕組みが必要だと感じています。」
今後も、「庄内セブンの森」活動を通じて、都沢湿地の保全とともに、地域の自然と人とのつながりを育む取り組みを継続してまいります。
