ACTION

サプライチェーンとの協力

2024.04. 5

製造工場における「CSR監査」の実施

第三者機関による独自基準による監査の実施

セブン&アイグループでは、2016年度より、お客様に提供する商品の安全・安心の確保と、お取引先とともに目指す持続的発展可能な社会の実現を目指し、独自に作成した監査項目(16大分類項目と117のチェック項目)に沿って、第三者機関にお取引先の製造工場を確認していただいております。
監査項目は、世界標準であるILO(国際労働機関)条約などの国際条約とISO26000に準拠し、「セブン&アイグループお取引先サステナブル行動指針」「人権の保護」「法令遵守」「労働安全衛生」「環境保全」などで構成されています。

CSR監査の評価と認証

CSR監査の監査項目である16大分類は、3つの評価分類に分けています。最も重要視している分類は、「強制労働」「児童労働および若年労働者」「生活賃金(最低賃金)」「懲罰」の4分類で、これらに関する不適合を発見した場合は【重大不適合 Critical 1】とし、該当工場と契約するグループの事業会社へお取引中止勧告を行います。セブン&アイグループの事業およびサプライチェーンにおいては、いかなる形態の人権侵害も容認しません。
次に重要視する監査項目は、「健康および安全」「労働時間」「下請け契約」「環境」「商品の安全」に関する法令に関する分類で、不適合を発見した場合は【重大不適合 Critical 2】とし、該当工場と契約するグループの事業会社へお取引継続可否の検討を通達します。もし、お取引を継続する際は、再監査(フォローアップ監査)を実施して、是正を確認した上で継続しています。

CSR監査の結果は、A・B・C・D・Eの5段階で評価しています。 

「A」:CSR監査において法令や各地域の条令などの不適合が確認されず、セブン&アイグループお取引先サステナブル行動指針の不適合も確認されなかった工場への評価
「B」:法令不適合は確認されてはいないが、お取引先サステナブル行動指針への不適合が確認された工場の評価
「C」:【重大不適合 Critical 2】は確認されていないが法令不適合が確認された工場の評価
「D」:【重大不適合 Critical 2】が確認された、または法令不適合が10件以上確認された工場の評価
「E」:最も重大な状況で、「強制労働」「児童労働」「生活賃金(最低賃金)」「懲罰」に該当する【重大不適合  Critical 1】が1件でも確認された場合または【重大不適合  Critical 2】が10件以上、法令不適合が20件以上確認された場合の評価

※すべての不適合箇所の是正確認が監査日より90日以内に実行され、是正を確認した場合は評価に準じた認証を行っています

監査後の是正確認

監査の結果、監査項目に適合しない事項(不適合事項)が発見された場合は、第三者の監査機関より当該お取引先様に対し、不適合事項の指摘を行います。お取引先様には、この指摘に基づいた「是正処置計画書(CAP)」を監査終了後10営業日以内に監査機関へ提出していただくとともに、直ちに指摘事項の改善に取り組んでいただいています。お取引先様から指摘事項の改善完了の報告を受けた後、改善を示した写真・担保資料(エビデンス)の提出などを受けて、改善完了の確認を行います。ただし、重大な不適合項目が多数発生する場合など、一定の基準を超えた場合は、再度工場を訪問し、再監査を実施することで問題の改善を確認しています。

 ●是正措置計画書(CAP:Corrective Action Plan)提出の流れ

(1) 不適合項目発生原因の報告・是正計画:10日以内に監査人へ提出
(2) 是正措置の実施:90日以内に是正措置が行われたエビデンスを監査人へ提出※
(3) 適正なCAP : 監査人受理 → セブン&アイHLDGS.が確認・承認 → 認証書発行
      不適正なCAP : 差し戻し

※監査終了後90日以内に是正措置が行われたエビデンスの提出がない場合は、再監査(フォローアップ監査)を実施

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