ACTION

品質と安全性の追求

フレッシュフード製造工場の品質管理

品質へのこだわり

セブン‐イレブンの商品開発力のベースは、様々なお取引先とチームを組んで商品開発をするチームMDです。徹底したマーケット戦略のもと、各分野の高い技術と知恵を結集し、品質、安全性、おいしさにこだわった商品が、毎週発売されますが、そのすべてに対して発売前の品質確認を実施しています。これは、単なる商品チェックではなく、消費者の健康と信頼を守るための重要なプロセスです。品質管理担当者は製造メーカーと密接に連携し、使用する原材料の安全性、製造方法の妥当性、食品表示の正確性などを細部にわたって確認します。この確認作業は、全国にある製造工場で安定した品質の商品を安全に製造できるようにするための基盤となっており、セブン‐イレブンの品質へのこだわりを象徴する取り組みです。消費者が安心して商品を手に取れるよう、発売前から万全の体制を整えています。

日本デリカフーズ協同組合(NDF)との取組み

セブン‐イレブンの店舗で販売している弁当や惣菜などの独自のオリジナル商品「フレッシュフード」は、日本デリカフーズ協同組合(以下、NDF)に加入している製造メーカー62社170工場(2025年2月末)にて製造していただいています。NDFは、フレッシュフードの製造工場における衛生管理レベルの向上や、地区による商品品質の差をなくすために1979年に結成されました。NDF加盟企業が相互に連携・協働する事で強固な体制を整備することで上述したセブン-イレブンの品質を維持しています。更に地域の優れた食材を利用して地域の嗜好に合わせたメニュー開発を推進している中、全国を複数の地区に分割し、地区ごとにきめ細やかな品質管理活動、情報共有を行うことで、衛生管理の向上に努めています。

また、NDFでは、食品衛生管理の国際標準化に向けたHACCPの制度化に対応すべく、2018年10月に独自のNDF-HACCP認証制度を「NDF-FSMS認証制度※」に改正したほか、2020年3月には、NDF加盟デイリーメーカーすべての工場が認証・適合証明を取得しました。

※ FSMS:食品安全マネジメントシステム(Food Safety Management System)。安全・安心な食品を消費者に届けるために、食品安全を脅かすハザード(危害)を適切に管理する仕組み

デジタルツールを活用した衛生管理の向上

近年、日本の労働人口減少は弁当‧惣菜のものづくりの現場にも大きな影響を与えており、グローバル化が進む中で、日本語が苦手な外国人労働者の方々が高いレベルで現場作業や点検業務を行えるよう、マニュアルや点検管理のデジタル化を推進し、NDF加盟のフレッシュフード製造工場にデジタルツールの導入が完了しています。さらに、こうした先進的な取り組みを推進するためのチームを結成し、ITパートナー企業と協働で新機能の開発にも取り組んでいます。これらのデジタルツールや新機能の普及により、現場での衛生管理レベルのさらなる向上や、従業員一人ひとりが自信を持って業務に取り組める環境づくり、働き甲斐の向上が期待されています。今後も、現場の課題解決や働く人々の成長を支援し、食品製造業界全体の持続的な発展に貢献してまいります。

生産履歴の集中管理によるトレーサビリティの確保

セブン‐イレブン・ジャパンでは、米飯や惣菜などのデイリー商品に関して、製造工場や使用原材料の情報を一元的に管理する仕組みを構築しています。全国の工場で製造された商品に使用した原材料がどこで生産され、どの工場で加工されたかを正確に把握することが可能です。
この高度なトレーサビリティの仕組みにより、万が一原材料に問題が発生した場合でも、迅速かつ的確な対応が可能となります。また、商品に含まれるアレルギー物質や添加物の有無も確認されており、消費者の健康と安全に配慮した商品提供が実現されています。
さらに、全工場で使用する原材料や包装容器の使用量も正確に把握できるため、過剰な生産を抑制し、食品ロスや廃棄物の削減にも貢献しています。持続可能な社会の実現に向けて、データ活用による効率的な管理体制を構築しています。

原材料の安全性確保と科学根拠に基づいた検査体制

セブン‐イレブンでは、輸入原材料に対して定期的な残留農薬検査を実施し、安全性の確認がされたものを使用しています。生鮮品を中心に、微生物検査なども行い、厳しい基準をクリアした原材料のみを使用することで、安心して食べられる商品づくりを支えています。
また、米や小豆などの一部原材料については、同位体検査を活用して産地の確認を行っています。同位体検査とは、生物を構成する炭素・窒素・水素・酸素などの元素の比率を分析することで、育成環境に基づいた産地判別を可能にする科学的手法です。これにより、表示された産地が正確であることを保証し、消費者の信頼を高めています。

製造工場では、原材料の受け入れから出荷までの各工程で、異物混入防止や温度管理などの厳格な衛生管理を実施しています。X線による異物検査、スライサーの刃の点検、骨混入対策、野菜の検品・洗浄など、細部にわたる安全対策を講じています。これらの取り組みにより、消費者に安心して召し上がっていただける商品づくりを支えています。

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