お取引先の協力で実現した「共同配送」
セブン-イレブン・ジャパンの店舗には毎日多くの商品が配送されます。創業当時の1974年頃は、食品から日用品・雑貨まで約3,000アイテムの商品の仕入れに対して、1店舗に1日70台のトラックが訪れていました。そのため、違うお取引先の商品を1台のトラックで運ぶという新しい物流の仕組みを考案。お取引先に協力いただくことで「共同配送」を実現しました。その結果、納品車両台数を大幅に減らすことができ、交通渋滞の緩和や地域の安全性向上、環境問題の改善に成功しました。2015年以降は1店舗あたりの配送車両は1日9台となっています。
安全と環境負荷低減を両立
車載端末を使った「エコドライブ」を実践
配送車両のコンディションや運行状況は環境負荷にも大きく影響します。セブン‐イレブン・ジャパンでは共同配送による配送車の削減とともに、配送車のコンディションやドライバーの運転状況の管理にも努めています。配送業務の委託先と協力し、使用車両は「使用年数6年以内、走行距離50万km以内」「事前予防整備点検を毎月実施する」という自主管理基準を作成。さらに、共同配送センターと店舗間で使用している全配送車両に車載端末を搭載。配送距離や最高速度、アイドリング時間、急発進や急加速・減速などの運転状況を数値化・グラフ化し、データに基づいた運行指導やエコドライブ講習会を実施しています。これによって、車両の安全運転と環境負荷の低減という2つの効果を生んでいます。
TOPICS
セブン-イレブン・沖縄で進む配送時間帯の効率化
セブン-イレブンの店舗には通常、深夜と午前、夕方の3つの時間帯で食料品を配送しています。沖縄県内の店舗ではこのうちの午前便をなくし、深夜帯の配送を1回から2回にして午前に届けていた商品を届ける取り組みを行っています。1日に配送する回数は3回のままですが、比較的交通量の少ない深夜に集中して配送することで効率化が進み、トラック1台で回ることのできる店舗数が1割程度増加しています。一方、午前便の廃止によって浮いた時間を、商品仕分け等に充てることで、全体の業務効率改善につながり、ドライバー1シフトあたりの労働時間は最大3割削減することができています。 今後は、ほぼ全ての製造工場で食品安全管理規格「JFS規格」を取得し、大半の弁当やサラダ等の食品の消費期限の延長を進め、配送の時間帯の集約を全国的に進めていきます。
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