一つひとつの取り組みが大きな成果に
店舗設備の改良で進める省エネルギー化
セブン‐イレブン・ジャパンの事業全体で排出されるCO2の約9割が店舗運営で消費される電気を起因とするものです。そのため、各店舗における省エネルギー化を進めることは、全体のCO2排出量削減を大きく前進させることになります。運営店舗の増加や大型化、商品・サービスの拡充は進めながらも、新店オープンや既存店の改装に合わせて、LED照明や太陽光発電パネルなどの省エネルギー設備の導入を進めることで2050年には、CO2の排出量を実質ゼロ(2013年度比)にすることを目標としています。また、店舗での省エネ化の推進は、エネルギー使用に関わるコスト削減にもつながり、経営の効率化も促進させると考えています。
・太陽光パネル
再生可能エネルギーとして有効な太陽光発電パネルの設置を2011年から進めてきました。これまでの屋根に設置するタイプ以外の、壁面やガラス面に設置する新しいパネルの導入テストも進めています。
同時に、太陽光発電パネルのリユース・リサイクルにも取り組んでいます。リユースについては、閉店店舗から新店舗への移設・既存店舗への増設を行い、適正な在庫管理を実施しています。リユースに適さない(発電量低下等)パネルは適切にリサイクル処分しています。今後は、リサイクルした素材を店舗に再利用する循環型店舗を目指しています。また、太陽光パネルリユース・リサイクル協会に、2024年5月に使用者側として初めて加盟し、情報交換や情報発信を行っています。
【関連情報】
太陽光パネルリユース‧リサイクル協会
・LED照明
店舗での電力使用量は約15%が店内照明によるものです。そのため、消費電力が少なく、長寿命が特徴のLED照明の導入を2008年から開始しました。2011年9月にはLED照明を標準仕様とし、店内照明だけでなく、店頭看板やサインポールにも使用しています。店内の照明の電気使用量をさらに約50%削減できる新仕様のLED照明を2014年に導入。店舗の省エネ化に大きく貢献しています。
・電気自動車用充電器の設置
店舗駐車場への電気自動車(EV)・プラグインハイブリッド自動車(PHV)用充電器の設置を進めています。お買い物のついでに充電していただけるEV・PHVの利用スタイルの確立や、環境配慮型の次世代自動車の普及促進に貢献していきます。
・水素ステーション併設店舗の開発
セブン‐イレブン・ジャパンでは、岩谷産業株式会社様と水素ステーションの店舗併設に関する包括合意書を締結し、2017年3月から併設店舗を開店しています。水素ステーションを併設した店舗においては、純水素型燃料電池を設置しており、小売店舗における水素活用の将来性について検証しています。 地域に根差した「商品」「サービス」「クリーンエネルギー」を1カ所で提供することができる社会インフラとしての拠点づくりを目指しています。
関連記事
-
環境配慮型車両の導入
環境配慮型車両の導入でCO2排出量を削減します物流が与える環境負荷の低減にはソフト面とハー...
-
第三者審査によるCO2排出量の点検
グループ全体での現状を正確に把握するためスコープ別温室効果ガスの排出量を算定しています環境...
-
Environment
積雪エリア店舗における太陽光発電設備の拡大に向けて 垂直ソーラー発電システムを導入 ~宮城県、山形県内のセブン‐イレブン2店舗で実証実験を開始~
東北
NEWS
2024.08.29
-
Environment
地元の木材を活用した次世代環境配慮型店舗 「セブン‐イレブン福岡ももち店」がオープン
九州
NEWS
2024.08.28
-
Environment
CO2排出量低減や燃料コスト削減に向けた太陽電池搭載配送トラックの実証実験
九州
NEWS
2024.08.26
-
Environment
脱炭素社会の実現に向け、再生可能エネルギー調達を拡大 新会社「株式会社セブン&アイ・エナジーマネジメント」を設立 ~小売電気事業者として2025年4月より始動~
NEWS
2024.08.14