ACTION

CO2削減のための取り組み

物流における環境への取り組み

環境配慮型車両の導入でCO2排出量を削減します

物流が与える環境負荷の低減にはソフト面とハード面の2つのアプローチがあります。ハード面での大きな取り組みとして、セブン-イレブン・ジャパンでは、環境配慮型車両を積極的に導入しており、配送車両6,205台のうち、環境配慮型車両の導入は5,688台になりました。(2024年2月末現在)
石油以外の燃料で走るトラックの導入や、バイオ燃料の採用、燃費向上のための取り組みなどその手法も多岐に渡ります。

・FC小型トラック
水素を燃料とする「FC小型トラック」の取り組みは業界に先がけて2019年より開始しました。継続して実証実験を実施しており、2023年にはグリーンイノベーション基金※事業の一環として、東京都と福島県において店舗配送を実施し、CO2削減に取り組んでいます。

※グリーンイノベーション基金とは、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、日本政府が設立。2020年に国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構に創設され、グリーン成長戦略の重点分野のなかでも特に長期的な取り組みが必要な領域を対象とした基金です。

FC小型トラック

・EVトラック
電気で走行する「EVトラック」の取り組みは2018年より開始しました。現在も導入の拡大を進めています。

EVトラック

配送車両に「バイオ燃料」を使用

セブン‐イレブン・ジャパンでは、セブン‐イレブン店舗へ配送するトラックにバイオ燃料を活用する取り組みを拡大しています。

・愛媛県松山市での取り組み
愛媛県松山市において、セブン‐イレブン店舗やセブン‐イレブンの弁当や惣菜等を製造する工場から回収した廃食油でバイオ燃料を精製し、松山市内を走る配送車両の一部において活用する循環型スキームの取り組みを2018年より実施しています。

実施概要(愛媛県松山市)

・茨城県牛久市での取り組み
茨城県牛久市が中心となって近隣9自治体と連携して学校給食や一般家庭、民間事業者などから回収した廃食油を活用し、牛久市やその周辺を走る配送車両の一部において2024年12月よりバイオ燃料の活用を開始しました。
本取り組みでは、BDF(=バイオディーゼル燃料)5%混合軽油(以下、「B5」)を活用しています。BDFは植物由来の廃食油から製造されており、植物は成長過程でCO2を吸収しているため、使用に伴うCO2排出量は実質ゼロとなります。B5においても、BDFが5%混合されているため、CO2排出量削減効果が見込まれています。
今回の取り組みでは回収した廃食油から製造されたB5を、水海道市内の共同配送センターを出発した配送トラックが給油して店舗配送を行うスキームです。既存の回収方法を活用できる事や、配送車両以外の個人車両にも汎用性がある事から、今後、他のエリアへの拡大も期待できるスキームです。

実施概要(茨城県牛久市)
B5燃料で走行する配送車両

・フローズン神戸センターでの取り組み
セブン‐イレブン・ジャパンでは、三井物産株式会社とともに、セブン‐イレブン店舗へ商品を配送するトラックにバイオディーゼル燃料100%のB100燃料を活用する実証実験を、2024年より、兵庫県内の共同配送センター(フローズン神戸センター)において実施しています。
本取り組みで導入するBDFは植物由来の使用済み食用油から精製されており、植物は成長過程でCO2を吸収しているため、燃焼時のCO2排出量はプラスマイナスゼロとされています。そのためB100燃料は、"カーボンニュートラル"の効果が見込まれ、軽油と比較すると1リットルあたり2.62kg※の使用に伴うCO2排出量の削減効果があります。
今回、大阪府や京都府などのセブン‐イレブン約1,500店舗などから回収した使用済み食用油から高純度B100燃料を精製し、フローズン神戸センターの配送車両に給油して、大阪方面のセブン‐イレブン店舗へ配送を行います。B100燃料の使用によるCO2削減効果を期待するとともに、燃費などの走行データを収集し、将来的な車両台数やエリアの拡大を検討します。

※「特定排出者の事業活動に伴う温室効果ガスの排出量の算定に関する省令」(経済産業省・環境省)に基づく軽油の排出係数

実施概要(フローズン神戸センター)
B100燃料で走行する配送車両

エコタイヤの採用

セブン‐イレブン・ジャパンでは、タイヤの転がり抵抗を低減する「エコタイヤ」の配送車両への導入を促進しています。2024年2月末現在、全車両の約99%の配送車両に導入しています。また、寿命が終了したタイヤの路面と接する面のゴムを決められた寸度に削り、その上に新しいゴムを張り付け、溝をつけて配送車両の後輪に再生利用(リユース)する「リトレッドタイヤ(更生タイヤ)」を採用しています。使用後のタイヤを再利用でき、省資源、廃棄物削減にも貢献しています。

太陽光関連の取り組み

セブン‐イレブン店舗に商品供給を行っている物流センターの建物にも、条件に応じて、太陽光パネルを設置し、CO2削減を図っています。
全国23センターに設置し、再生可能エネルギーの活用を促進し、環境負荷軽減を進めています。

配送センターに設置された太陽光パネル

また、セブン‐イレブン店舗へ配送するトラックの車体上部に太陽電池を搭載し、発電した電力を車両走行に活用することで、CO2削減の取り組みおよび効果検証を2023年より福岡県で実施しています。2024年には、宮崎県と鹿児島県に拡大し、日照時間が長いエリアでのケースや、降灰エリアでのケースでの効果検証を進めています。

配送車両の車体上部に薄型太陽光パネルを搭載

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