環境配慮型車両の導入でCO2排出量を削減します
物流が与える環境負荷の低減にはソフト面とハード面の2つのアプローチがあります。ハード面での大きな取り組みとして、セブン-イレブン・ジャパンでは、環境配慮型車両を積極的に導入しており、配送車両6,169台のうち、環境配慮型車両の導入は4,860台になりました。(2023年2月末現在)
石油以外の燃料で走るトラックの導入や、バイオ燃料の採用、燃費向上のための取り組みなどその手法も多岐に渡ります。
・水素トラック
トヨタ自動車株式会社が開発した燃料電池小型トラックは、水素で発電する仕組みの燃料電池(FCユニット)で走行し、最大積載量は3トン、航続距離は約200キロで、走行中に環境負荷物質を排出せず、FCユニットで発電した電力は冷蔵ユニットの電源にも使用しています。2019年4月に2台を導入した後、2020年4月には日本初の水素ステーション併設センターにて、新たなテストを開始。2021年夏以降も導入拡大に向けて実証実験を実施しています。
・EVトラック
乗用車と同じく、世界中で開発が進むEVトラック。セブン-イレブン・ジャパンでは、車両総重量7.5トンクラス、1.5 時間の急速充電で100km以上の航続が可能な電気小型トラック 「eCanter」を2018年2月に導入。首都圏を中心に導入拡大を進めています。
・リース車両のハイブリッド車への転換
OFC(オペレーション・フィールド・カウンセラー:経営相談員)が各店舗を訪問する際に使用しているリース車両を順次、ハイブリッド車へ切り替えています。2023年2月末現在、362台の切り替えを実施し、延べ4,180台の切り替えが完了しました。
既存車両に対するさまざまな工夫にも
積極的に取り組んでいます
配送などに使用される車両の環境配慮型への転換と合わせて、既存車両に対する改善によるCO2排出量削減も進めています。
・バイオ燃料の利用
セブン‐イレブン・ジャパンでは、2018年3⽉より、愛媛県が取り組む「使⽤済み天ぷら油」を原料としたバイオディーゼル燃料の利⽤促進に賛同し、県内の家庭や店舗のフライヤー、⼯場の揚げ物製造から発⽣する油を回収して精製しています。年間の燃料使用量はおよそ30万ℓ、配送にかかるCO2の排出削減量はおよそ40トンkg‐CO2/年を見込んでいます。
・エコタイヤの採用
セブン‐イレブン・ジャパンでは、タイヤの転がり抵抗を低減する「エコタイヤ」の配送車両への導入を促進しています。2023年2月末現在、全車両の約99%にあたる6,107台の配送車両に導入しています。また、寿命が終了したタイヤの路面と接する面のゴムを決められた寸度に削り、その上に新しいゴムを張り付け、溝をつけて配送車両の後輪に再生利用(リユース)する「リトレッドタイヤ(更生タイヤ)」を採用しています。使用後のタイヤを再利用でき、省資源、廃棄物削減にも貢献しています。
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