店舗から始める環境対策
実証実験店舗での成果を全国へ
セブン-イレブン・ジャパンでは、2011年に省電力型の店舗の導入を開始して以来、最新の設備や技術の導入で環境への負荷の少ない店舗づくりを進めてきました。
日進月歩の環境技術を取り入れた実証実験店舗の開発も行っており、ここで得られた成果を全国に展開することで、より効率の高い環境負荷低減への取り組みにつなげています。
「省エネ」、「創エネ」、そして「蓄エネ」へ
三郷彦成2丁目店での新たな取り組み
2023年6月から埼玉県三郷市の三郷彦成2丁目店において、次世代の技術を取り入れることで、これまでのCO2排出量削減の効果を大幅に向上させる実証実験を行っています。
まず、「創エネ」として複数タイプの太陽光発電設備を設置。従来の店舗の屋根に設置するものに加え、駐車場型太陽光発電設備、店舗の窓ガラスに貼るカラーシースルー色素増感太陽電池、店舗壁面に設置するペロブスカイト太陽電池などを導入しました。そして、「蓄エネ」では発電されたエネルギーをリユース品を活用した可動式蓄電池「バッテリキューブ」で蓄電し、EMS(エネルギーマネジメントシステム)によって利用料や時間帯などの最適化を図っています。さらに、新型冷凍冷蔵設備や新除霜制御の導入で「省エネ」化も促進。複層ガラス、LED照明などの従来の技術も組み合わせることで、2013年度と比較して購入電力量は約60%減、CO2排出量は約70%の削減を見込んでいます。
「創エネ」設備
・カーポート太陽光パネル
4台駐車タイプを2基連結させたもので、パネル出力は30kW、パワーコンディショナー出力は22kW。
・カラーシースルー色素増感太陽電池
窓ガラスに貼れるフィルム型の太陽電池。セブン-イレブンの店舗カラーをイメージしたオレンジ・グリーン・レッドの3色を配色。店舗内外からの光で発電します。
・ペロブスカイト太陽電池
低照度から高照度まで安定した発電が可能な太陽電池で、店舗外壁面に設置できるため屋根以外の空きスペースを有効活用できます。
「畜エネ」設備
・可動式蓄電池システム(バッテリーキューブ)
電動車両の中古バッテリを再利用した蓄電池システムで、屋根上及びカーポート太陽光パネル等で発電した電力の最大活用が可能となります。店舗の電気設備との着脱を安全に行えるタイプのため、作業効率が改善。2台合計の総容量は100kWh以上で、停電時には店舗運営を継続するためのバックアップ電源としても活躍します。
「省エネ」設備
・EMS(エネルギーマネジメントシステム)
空調機と換気装置の協調制御や、各設備の電力使用量・店舗内外温湿度の計測・分析を行うことで、全体の省エネ化を図ります。また、可動式蓄電池(バッテリキューブ)への充放電指示を適時出すことで、太陽光パネルで発電した再生可能エネルギーや、安価な夜間電力を最大限活用することを目指します。
・新型冷凍冷蔵設備
お弁当等のフレッシュフードを陳列しているオープン多段チルドケースのエアーカーテンを強化することにより、店内環境の与える影響、チルドケースからの冷気漏れを抑制し、使用電力を低減します。
・新除霜制御
冷凍ショーケースに対して従来定時に行っていた除霜を、店内環境や運転状況に応じて、最適なタイミングで行うことにより使用電力を低減します。
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